移植医療専門パパナースマンblog

認定レシピエント移植コーディネーターの僕が、臓器移植に関する正確な情報をできる限りわかりやすく橋渡しします。時々、家族やサッカー雑記など。

腎臓移植にかかる費用の内訳 その2【いま!知っておくべきこと】

 

こんにちは、ちびパパナースマンです。

 

さっそくですが、この記事の信頼性を担保するものを下記に示しますね。

  • 看護師歴:15年
  • 認定レシピエント移植コーディネーター歴:5年以上(専従)

こんな感じで毎日精進しているので、それなりに信頼性はあるかと思います。

 

 

 

では、腎臓移植を例にしてどのくらいの費用がかかるのかを説明していきます(その2)

 

昨日記事にした(その1)も合わせてご覧くださいm(_ _)m

www.nursemanblog.com

 

 

・国による違いや各臓器、方法によって違いがあること予めご了承くださいm(_ _)m

 

 

 

 

臓器移植には実際のところどのくらい費用がかかるのか(その2) 

 

Point

なぜ知りたいのか?

  1. 実際に腎移植が差し迫っている人にはめちゃくちゃ大切で需要ある内容であること。
  2. もし自分やご家族に移植が必要になった時を想像すると、やっぱり現実的に費用はどのくらいかかるのか?...とても不安で知っておきたいことだ思うからです。

 

  • 保険適用なのか?
  • 自己負担額は?
  • 医療費の助成制度はあるのか?
  • 助成制度の種類や自己負担額は?

 ※今回は、これらの疑問について腎臓移植を例に2記事に分けて詳しくお答えします

(1記事に詰め込むと、読者のみなさんも、僕も疲れるからです 笑)

 

 

 

 医療費助成制度

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腎移植に関する「医療費助成制度」にはどのようなものがあるの?

  • 国の制度→自立支援医療(更生医療、育成医療)
  • 地方自治体制度→重症心身障害者医療費助成制度、乳幼児医療費助成制度

 

 

自立支援医療(更生医療・育成医療)ってどんなの?

  • 更生医療→18才以上、身体障害者手帳(腎機能障害)を取得、指定医療機関で腎移植を行う時にかかる費用の助成(保険適用分)
  →自己負担:1割 / 世帯所得に応じて一月の自己負担上限額が変わります(0〜2万円)
  • 育成医療→18才未満、指定医療機関で腎移植を行う時にかかる費用の助成(保険適用分)
  →身体障害者手帳を取得していなくても利用可(世帯所得に応じた自己負担上限は更生医療と同様です) 
なお、自立支援医療は事前申請が原則となるのでここは注意が必要です(生体・献腎移植で申請のタイミングが異なります)

 

特定疾病療養受領証ってどんなの? 

人工透析をしている人に交付されるものです
  • 自己負担限度額:1000円/月
  • 70才未満で高所得者(収入が600万円以上/年、53万円以上/月)は、 20000円/月

 

 

重症心身障害者医療費助成制度ってどんなの?

  • 各自治体により内容が異なります
  • 慢性腎不全、重度の腎機能障がある人に交付されます
  • 保険適用分の全額または一部が助成されます


腎移植後の障害年金について

  • すでに受給してる人は現況届を毎年提出の必要があります
  • また、おおよそ3年に1度、障害の程度を確認するための現況届として、診断書提出の必要があります
  • 診断書提出の際、移植後の経過が良好との判断があれば、支給停止または減額されます
  • 移植後、1年間は支給停止や減額はありません

 

 

 

まとめ

  • 今回は、2記事に分けて腎臓移植を例にあげて移植にかかる費用についてお話しました
  • なかなかややこしい内容やし、漢字ばっかりで疲れる記事だったかと思います
  • 最後まで読んでくれたみなさん、ありがとうございますm(_ _)m
  • また暇な時にでもちょくちょくのぞいてご自身の中に落とし込んでいただければ幸いです

 

では、お疲れさまでした〜〜( ^_^)/....