移植医療専門パパナースマンblog

認定レシピエント移植コーディネーターの僕が、臓器移植に関する正確な情報をできる限りわかりやすく橋渡しします。時々、家族やサッカー雑記など。

腎臓移植にかかる費用の内訳 その1【いま!知っておくべきこと】

 

こんにちは、ちびパパナースマンです。

 

このブログから、みなさんが正確な移植医療の情報を知ったうえで、少しでも日常の話題にあがれば……そんな思いでいっぱいです。

 

 

  • このブログで述べる管理人の意見はあくまで個人としての私見です。所属するいかなる団体の立場も代表するものではありません。
  • また認定資格の条件・役割より、臓器移植に関して"常に中立の立場"であること予めご理解ご了承いただきたく存じます。

 

 

 

今回は、腎臓移植を例にしてどのくらいの費用がかかるのかを説明していきます

 

・各国による違いや、各臓器、移植の方法によって違いがあること予めご了承くださいm(_ _)m

 

 

 

 

臓器移植には実際のところどのくらい費用がかかるのか(その1)

みなさんの知りたいところだと思います。 

 

Point

なぜ知りたいのか?

  1. 実際に腎移植が差し迫っている人にはめちゃくちゃ大切で需要ある内容であること。
  2. もし自分やご家族に移植が必要になった時を想像すると、やっぱり現実的に費用はどのくらいかかるのか?...とても不安で知っておきたいことだ思うからです。

 

  • 保険適用なのか?
  • 自己負担額は?
  • 医療費の助成制度はあるのか?
  • 助成制度の種類や自己負担額は?

 ※今回は、これらの疑問について腎臓移植を例に2記事に分けて詳しくお答えします

(1記事に詰め込むと、読者のみなさんも、僕も疲れるからです 笑)

 

 

 

 腎移植にかかる費用

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腎移植にはどのくらい費用がかかるのか

  • 腎移植には400万円程度の費用がかかります
  • 血液型不適合の場合や抗ドナー抗体陽性の場合、プラス100万円
  • 腎移植を施行した1年では600万円超、血液型不適合移植では700万円超
しかし!
  • 保険適用なので、所得に応じて1〜3割負担になります
  • 特定疾病療養受領証や重症心身障害者医療費助成制度、自立支援医療を使うことで、自己負担額は0~2万円になります

 

血液透析と腎移植の医療費の差は? 

  • 血液透析では、年間約500万円の医療費がかかります
  • 腎移植では、手術をした1年は600万円かかります
  • 腎移植では、移植後の外来通院で約120万円になります
  • 移植後3年目で、血液透析を続けてるより移植の方が医療費総額が少なくなります



 

 

献腎移植希望における登録費用

献腎移植希望登録にかかる費用 

  • 日本臓器移植ネットワークへの初期登録費用に3万円かかります
  • 更新料として、年間5000円かかります
  • 市区町村によっては、初期登録費用が補助になる場合があります

 

 

 

 

生体腎移植ドナーにかかる費用

ドナーにかかる費用

  • 基本的には、ドナー(候補者)にかかる費用はレシピエント(候補者)の保険に組み込まれます
  • 移植後の外来通院や、再入院が必要となった際の治療費は、生体腎ドナー本人の健康保険支払い(1〜3割負担)になります
  • 何らかの理由で腎移植に至らなかった場合は、それまでの検査費用はドナー(候補者)の自己負担になります
 
ここまで読んでくれたみなさん、ありがとうございますm(_ _)m

 

まとめ

臓器移植とお金に関する話って、おいおいって感じてる方へ・・・

たしかに「臓器移植」「費用」ってハッピーな話題ではないですよね...(^_^;)

ですが、以前記事にした『4つの権利』や『意思表示カード』などの記事含め、今回のテーマもいわゆる「第二領域」=「緊急ではないが重要なこと」にモロ当て嵌まることです

こういったっことは、なかなか自分から調べることも少ないでしょう

しかし、”いつかその日が来たら”じゃなく『いま!知っておくこと』が大切です 

 

 では、下記に貼っております「その2」と、「第二領域」の最もたるお話も合わせてお読みくださいm(_ _)m

www.nursemanblog.com

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