移植コーディネーターは最低限、2種類必要である
こんにちは、ちびパパナースマンです。
このブログから、みなさんが正確な移植医療の情報を知ったうえで、少しでも日常の話題にあがれば…そんな思いでいっぱいです。
- このブログで述べる管理人の意見はあくまで個人としての私見です。所属するいかなる団体の立場も代表するものではありません。
- また認定資格の条件・役割より、臓器移植に関して"常に中立の立場"であること予めご理解ご了承いただきたく存じます。
たぶん、「移植コーディネーター」と聞いたら、脳死を宣告された家族のもとに病院の暗闇から現れて、悲しむ時間も与えられないまま臓器移植の話を始める、超怪しい卑劣な感じの奴ってイメージを持つ人も多いんじゃないかと思います...(ちょっと誇張しすぎですかね 笑)。
今回は、移植コーディネーターは最低限、2種類必要なんですよっていうお話をします。
2種類の移植コーディネーターが必要な理由
理由は簡単で、臓器移植医療は、臓器を提供する側「ドナー」と提供を受ける側「レシピエント」という異なる立場がつながることで成り立っている医療だからです。
どちらの移植コーディネーターもほとんどが、自らその道を歩みたいと決めた看護師(医師も少々)が担当しています(ファイト--!)
具体的な仕事内容の違いは?
ざっくりと概要だけお伝えしますね。
少しイメージ掴んでもらえたら充分です。
・ドナー移植コーディネーター
ドナーコーディネーターは、ドナーからの臓器提供の調整や臓器移植に関する啓蒙活動を行う役割を担っており、社団法人「日本臓器移植ネットワーク」に所属する約20名と、同ネットワークから委託された都道府県コーディネーター約50名からなっています。
先ほど書いたドラマに出てくるような役割を担います。ただし、実際はドラマのイメージより100倍人に優しく、1000倍患者とご家族に寄り添う存在です^ ^
※ 近い将来、認定資格設置の方向で進んでいます
・レシピエント移植コーディネーター
・レシピエント移植コーディネーターは、移植の全過程で関わります。
・移植前のレシピエントやその家族への移植についての説明や、情報提供、移植に関する相談、登録の手配などを行います。
・精神的・身体的にも不安の多い待機期間中の体調管理や、移植準備への支援をしています。そして移植が決定したら、移植手術時の各種手配などを行います。
・ 移植後(退院後)はレシピエント、ドナー、ご家族の担当看護師およびレシピエント移植コーディネーターとして専従(専任)で、外来担当・検査入院などの調整・健康・生活指導などを行います。
・チーム医療に関わる多くのスタッフの調整役として、患者さんと接する機会が多く、患者さんや家族の気持ちが分かる看護師が、主にその役割を担っています。
※レシピエント移植コーディネーターには認定資格もあります【認定RTCと略します】(まあまあ厳しい条件をクリアすること、5年毎更新なのでその間まったくサボれないくらいのこれまた厳しめの条件をクリアしなければいけません。涙)
中立の立場と言っても・・・
・中立の立場って言っても、この仕事選んでる人ってやっぱり"臓器移植賛成派"とかじゃないとできないんじゃないか?というような質問を患者さんやチームスタッフから言われることがあります。
→これに関してはそう思うのも無理ないと思います。なにせ特殊性が強いですからね。
でもそんなことはありません。どんな仕事でも同じですが、”プロ”としてお仕事しますので個人の思想みたいなものは自宅に置いていきます。
・実際に移植コーディネーター同士での会話でも、臓器提供に対する思いは「それぞれ」なんですよ。少し深く言うと、「それぞれ」こそが臓器移植においては超重要な意味を成すんです。
このあたりのお話は、前回記事にした、【超重要】移植医療の4つの権利で述べてますのでよろしければご覧ください。
まとめ
・移植コーディネーターは最低限、2種類必要である
・ドナーコーディネーターと、レシピエント移植コーディネーターに分かれる
・暗いお仕事ではない(笑)
ではまた〜〜( ^_^)/....